シテ方観世流で重要無形文化財保持者(総合認定)の林喜右衛門(本名・喜一郎)氏が8月15日、胆管がんのため逝去された。享年76歳。通夜は8月18日、葬儀は19日、京都市南区の公益社・南ブライトホールにてしめやかに行われた。喪主は長男の林宗一郎氏、葬儀委員長は二十六世観世宗家の観世清和氏が務めた。
▼林喜右衛門氏略歴:昭和十六年生。十二世林喜右衛門の長男。父および二十五世観世宗家・観世左近に師事。昭和22年「合浦」の仕舞で初舞台、52年に独立、54年「道成寺」を披く。林定期能主宰。京都観世会顧問、京都能楽会参与。