能楽対談 第576回
中所宜夫氏(シテ方観世流)
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新井達矢氏(面打)
「それぞれの〈型〉」
〜基となるもの〜
▼古典だけでなく自ら新作能を創作、上演し、活躍の幅を広げ続けるシテ方観世流の中所宜夫氏と、史上最年少で文部科学大臣賞奨励賞を受賞した若き面打新井達矢氏。ふたりの出会いから十数年経ったいま、それぞれの道で活躍するそれぞれが改めて語ることとは……。生い立ちから、それぞれの能・面との出会い、これからのことなどを広く伺った。新井氏が13歳で作成したという「泥牙飛出」を使用し、能「殺生石・白頭」のシテを勤める中所氏の写真も掲載。
[見出し]
(1)ふたりの出会い
(2)子どもの頃から
(3)基となるもの
(4)能面の「不思議」
(5)すべては取り合わせ
(6)普及したい
【その他読物】
〈批評と感想〉
復曲と追善そのほか
〜5月の能と狂言〜
西哲生(にしてつお)
▼「松風・見留」観世清和※、「卒都婆小町」加藤眞悟※、「芭蕉」本田光洋※、「国栖」櫻間金記※、「江野島・道者」観世銕之丞※、「呉服」梅若玄祥※、「百万」種田道一※、「菅丞相」大槻文藏、「弱法師」塩津哲生、「泣尼」善竹忠一郎、「花子」大藏教義※、「禰宜山伏」大藏吉次郎。(※印は紙面に写真掲載)
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オマケだけ─ 帆足正規さんを憶う ─/味方健
▼6月1日に急逝された笛方森田流の帆足正規氏。東京に生まれ、京都大学を卒業後に能楽師となった帆足氏を、京都時代から良く知るシテ方観世流の味方健氏が偲ぶ。
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新作能《生死の川》─愛情の形 ─/飯塚恵理人
▼6月4日、豊田市能楽堂特別公演で上演された新作能「生死の川」(シテ浅見真州)。免疫学者の多田富雄が森鴎外「高瀬舟」から翻案し作成した本作は、4月に国立能楽堂で初演され好評を博した。今回は豊田市能楽堂特別公演にて上演された様子を報告する。写真掲載。
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復曲再演「連尺」と「菅丞相」/森村進
▼5月26日、国立能楽堂主催公演『復曲再演の会』で上演された狂言「連尺」(シテ野村又三郎)と、能「菅丞相」(シテ大槻文藏)の当日の舞台の様子と感想を報告する。「菅丞相」写真掲載。
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《関西の舞台から》復曲「墨染櫻」と「鐵門」/澤木政輝
▼関西の舞台から、京都観世会館での5月29日、復曲能「墨染櫻」(シテ片山九郎右衛門)と復曲能「鐵門」(シテ青木道喜)の当日の舞台の様子と感想を報告する。ともに写真掲載。
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その他記事
▼笛方森田流帆足正規氏逝去、能楽評論家山崎有一郎氏逝去、能楽チャリティ公演〜熊本地震被災地復興のために、芸の真髄シリーズ「能狂言の名人 幽玄の花」……ほか記事多数。
☆7月に行われる全国の能楽公演スケジュールを網羅した「今月の能」収録!☆
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