(公社)能楽協会と富士通株式会社は、ICT(情報通信技術)を用いて国内外へ能楽の魅力を発信し、新たなファン獲得による能楽会の更なる発展を目指し、同分野でのパートナーシップ契約を締結したことを7月18日に発表した。本パートナーシップに基づき、両者は「東京2020 オリンピック・パラリンピック能楽祭」に向け、ICT技術を活用した情報発信の充実や、ファンデータの利活用に加え、チケット販売時の利便性向上、新しい鑑賞体験を実現する技術の活用を推進していく。
また、7月と8月に行われた『ESSENCE能』では、音の特徴を振動に変換してユーザーに伝達出来るデバイス〈オンテナ〉と、網膜に直接映像を投影する技術活用したヘッドマウント型ディスプレイ〈レティッサ ディスプレイ〉での字幕を用いた実証が行われた。これらにより、聴覚や視覚に障がいがある人また国籍を問わず新しい鑑賞スタイルを提供出来、さらなる観客層の拡大が期待される。